Cloudflare、BastionZeroを買収し世界最大のセキュアアクセスサービスエッジ(SASE)ネットワークであるCloudflare OneにZero Trustインフラストラクチャのアクセス制御を追加

この買収により、Cloudflare Oneにセキュアなリモートインフラストラクチャアクセスが加わることで お客様の最も重大なシステムを保護します

誰もが接続しやすいコネクティビティクラウドのリーディングカンパニーであるCloudflare, Inc.(クラウドフレア)は本日、Zero TrustインフラストラクチャアクセスプラットフォームであるBastionZeroを買収し、当社のセキュアアクセスサービスエッジ(SASE)プラットフォームであるCloudflare Oneの顧客によるコアITシステムへのリモートアクセスをさらに強化することを発表しました。

既存のCloudflare Oneの持つ機能性に加え、BastionZeroの買収により、ITおよびセキュリティチームはサーバー、Kubernetesクラスター、データベースなどのインフラストラクチャをZero Trustで管理できるようになります。これにより、CloudflareのVPN代替ソリューションのスコープがアプリおよびネットワークからインフラストラクチャリソースへと拡大します。結果として、セキュリティチームはDevOpsチームの生産性と安全性を保ちながらZero Trust基準を実践できる一方、より広範囲なハイブリッドなIT環境の管理を中央化できることになります。

従来のバーチャルプライベートネットワーク(VPN)によるセキュリティセットアップでは、サーバーやデータベースなど企業の最も機密性の高いシステムに対し、過剰な権限での長期的なアクセスが開発者とシステムアーキテクトに与えられていました。ハイブリッドワークが主流となる世界では、これがますますの高コスト、高リスクにつながり、かつ時代遅れのアプローチとなっており、新たなシステムをデプロイし速いペースで変化する事業環境への対応を妨げています。

Cloudflareの共同創設者兼最高経営責任者(CEO)であるマシュー・プリンス(Matthew Prince)は、「仕事の在り方は、劇的に変わっています。従業員は、『場所を選ばない働き方、どこでも勤務』を効率的に実践できることを期待しています。組織の最も重要なシステムを管理するチームが、同じ柔軟性を持てない理由はないのです。Cloudflare OneにBastionZeroを統合することで、ITチームは組織の最も重要な内部環境に、どこからでも安全にアクセスできるようになります。世界中の無数の組織が本来の事業とお客様に注力するため、自社システムとデータの保護においてCloudflareを信頼しています。BastionZeroの追加は、他の企業にはなし得ない方法で弊社が企業を保護するにあたってのさらなるステップの1つとなります」と述べています。

BastionZero’sのテクノロジーをCloudflare Oneに加えることで、ハイブリッドかつリモートなITチームが最も重要なアセットへとリモートでアクセスできるようになり、次のことが実現します。

  • セキュリティの強化:システムのアクセスにZero Trustの原則を適用しやすくすることで、長期間用いられるパスワードと認証情報の必要性と危険性を排除。
  • コンプライアンスの強化:開発者やシステム管理者など、コアシステムとサーバーにアクセスしようとするあらゆるユーザーが、たとえリモート環境からだとしても、ジャストインタイムのアクセス許可を取得できるようにするとともに、本人情報に基づくログ記録で一元管理されたポリシー制御を実施。
  • 管理の強化:個人に対し、「ジャストインタイム」ポリシーオプションに従って、必要時のみに情報とシステムへのアクセスを提供。
  • 複雑性の低減:システム間で旧式のワークアラウンドセキュリティパッチ(ジャンプホストなど)を適用する必要性の排除、さらにポリシー管理と可観測性を備えたうえで複雑なインフラ全体でのアクセスを高速化。

BastionZeroの共同創設者兼CEOのSharon Glodberg氏は、「企業のサーバーや他インフラストラクチャへのスケーラブルかつセキュアなリモートアクセスは、あらゆるITおよび開発チームにとって非常に重要です。しかし、自社製ソリューションではセキュリティリスクと運用コストがますます強まっていきます。この買収により、BastionZeroのユニークな暗号化アプローチによるシンプルなパスワードレスでのインフラストラクチャへのアクセスを、世界最大のセキュアアクセスサービスエッジ(SASE)ネットワークへと深く統合することになります。Cloudflareの一員として、お客様に最重要インフラストラクチャ資産へのZero Trustアクセスを提供できることを誇りに思います」と述べています。この買収の契約において、Oppenheimer & Co. Inc.がBastionZeroの専属財務顧問として対応しました。

2020年にサービスを開始したCloudflare Oneは、セキュアアクセスサービスエッジ(SASE)とセキュリティサービスエッジ(SSE)サービスのプラットフォームとして急速な成長を遂げています。従業員の負担を最小限に抑え、適切な従業員だけが適切なタイミングで適切な社内システムやデータにアクセスできるようにするために、世界中の企業がCloudflare Oneを利用しています。今回の買収により、SASE市場でのCloudflareのクラウドセキュリティ能力が拡大することになります。

GartnerⓇは、「今後5年間で、セキュアアクセスサービスエッジ(SASE)市場は年平均成長率29%で成長を続け、2027年には250億ドル以上の市場に達する。基礎的なSASE製品の購入の選択肢は、シングルベンダーとデュアルベンダーのアプローチに分かれるだろう」との見解を示しています。

Cloudflare Oneは、Cloudflareのコネクティビティクラウドの核であり、より多くのITセキュリティツールを単一プラットフォームにまとめ、開発者アクセスや技術的インフラから拡大を続けるクラウドサービスまで、そのすべてのリースへのセキュアなアクセスの実装を簡素化します。

詳細は、以下のリソースをご覧ください。

Gartner Forecast Analysis:セキュアアクセスサービスエッジ、ワールドワイド、Nat Smith、Neil MacDonald、Christian Canales、Andrew Lerner、Jonathan Forest、John Watts、Shailendra Upadhyay、Charlie Winckless、2023年10月10日。GARTNERは、Gartner, Inc.やその米国内外の関連会社の登録商標およびサービスマークであり、本書では許可を得て使用しています。無断転載を禁じます。

Cloudflareについて

Cloudflare, Inc.(NYSE:NET)は、世界中のあらゆる組織や個人、アプリケーション、ネットワークを高速かつ安全にするとともに複雑性やコストの削減を実現する、誰もが接続しやすいコネクティビティクラウドのリーディングカンパニーです。Cloudflareのコネクティビティクラウドは、最もフル機能かつ統一されたクラウドネイティブ製品と開発者ツールプラットフォームを提供し、業務、開発、ビジネスの加速に欠かせないコントロールをあらゆる組織にもたらします。

世界最大級で相互接続数も最多級のネットワークを誇るCloudflareは、お客様のために日々何十億件ものオンライン脅威をブロックしています。大手企業、起業家、小企業、非営利団体、人権団体、政府機関まで、世界中で数百万に上る組織から信頼をお寄せいただいています。

Cloudflareのコネクティビティクラウドの詳細についてはcloudflare.com/ja-jp/connectivity-cloud/、インターネットの最新トレンドとインサイトについては、https://radar.cloudflare.comをご覧ください。

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