CloudflareがアジアでData Localization Suiteをローンチし、データ主権尊重をサポート

オーストラリア、インド、日本のお客様はこのたび初めて、Cloudflareの先端パフォーマンス・セキュリティ機能のメリットを享受しつつ、トラフィックの点検を地域内で行うことができるようになりました。

セキュリティ、パフォーマンス、信頼性を備えたより高度なインターネットの構築を支援するCloudflare(クラウドフレア)は本日、新たにオーストラリア、日本、インドのアジア太平洋地域3か国での「Data Localization Suite(DLS)」の利用開始を発表しました。「Data Localization Suite」はこれらの国を拠点とする企業だけでなく、これらの国で事業を展開するグローバル企業にも役立つサービスです。このソリューションにより、企業は国内のデータが移動する先、また、国内データにアクセスできるのは誰かなど、Cloudflareを使用してルールを簡単に設定し、それらを制御でき、データローカライゼーション規制に順守できます。これにより、これらの国にユーザーを抱えるどの企業でも、Cloudflareグローバルネットワークのメリットであるスピード、セキュリティ、スケーラビリティを享受しながら、こうした国々でデータを処理できます。

アジア諸国の 70%近くが、データとプライバシーの保護に関する新たな法律を制定したか、法案を起草しています。これにより、多くの場合、地域の企業は外国を本拠とするベンダーで国内トラフィックを扱いにくくなっています。地域的なサポートが無ければ、多くの企業が国内で運営するベンダーだけを使うよう圧力をかけられ、自社のアプリケーションを単一のデータセンターないしは単一クラウドプロバイダーの対象地域に限定するように義務づけられるかもしれません。そうなると、高速で安全なエンドユーザー体験とコンプライアンスのトレードオフが発生します。Data Localization Suiteを使えば、規模や業界を問わず、企業はデータ局所性のニーズをどう満たすかを広い範囲から選択でき、制御も強化できます。セキュリティやパフォーマンスを犠牲にする必要はありません。

Cloudflareの共同創設者兼最高経営責任者(CEO)であるマシュー・プリンス(Matthew Prince)は、「地域のデータ保護規制の順守と、より良い顧客体験を天秤にかけるような状況を企業に強いてはなりません。ところが、複雑で絶え間なく変化する地域の法規制に企業が対応する際、この二者択一を迫られるという話を繰り返し耳にします。Cloudflareでは、Data Localization Suiteをオーストラリア、インド、日本に拡大することで、本来オンラインでユーザーに提供されるべきスピード、セキュリティ、プライバシーがデータ局所性の犠牲にならないようにします」と述べています。

オーストラリア、インド、日本の企業は、CloudflareのData Localization Suiteによって以下の実現が可能になりました。

  • トラフィックの点検場所を制御: 企業は、トラフィックを検査するデータセンターのロケーションを選ぶことができます。また、CloudflareのGeo Key Managerで秘密鍵の保管場所も選択できます。
  • サーバーレスコードを構築してデプロイし、地域内で制御: 開発者がグローバルなパフォーマンスと地域の法規遵守を両立できるアプリケーションを構築します。Jurisdiction Restrictions for Workers Durable Objectsで、特定地域限定のサーバーレスアプリケーションを簡単に構築できます。
  • Cloudflareのセキュリティ機能でWebプロパティを保護: WAF、ボット管理、DDoS攻撃対策などを使ってWebサイトの安全を確保し、オンライン状態を維持することができます。
  • 世界と地域のセキュリティ認証要件に適合: 企業は、大規模にパフォーマンスとスピードを提供しながら、ISO 27001、27701、27018といったプライバシー保護とセキュリティの国際認証の要件を充足することができます。

CloudflareのVP兼マネージングディレクター、アジア太平洋、日本、中国担当のジョナサン・ディクソン(Jonathon Dixon)は、「アジア太平洋地域には25億人を超すインターネットユーザーがいます。その数は世界のインターネット人口の半数を超え、この地域のデータ保護とプライバシーはますます重要になっています。エンドユーザーのプライバシー保護は、より良いインターネットの構築支援を使命とするCloudflareにとっても重要な課題です。今回の拡大により、オーストラリア、インド、日本で、これらの国のユーザーがより迅速で、プライバシーが保護され、信頼のおける安全なサービスをエンドユーザーに提供するために、連携できることを楽しみにしています。

Data Localization Suiteは、2020年から欧州のCloudflareユーザーがローカライゼーションの要件や規制に準拠するためのサポートを提供してきました。

OneTrust社CSOBlake Brannon氏は、「Cloudflareのローカライゼーションに伴う利点が当社のお客様にも拡大されるという点で大変注目しています。国際的なデータの移動要件を管理する当社のお客様にとって、これは大きなメリットです。目まぐるしく変化する規制にも安心して対応できるよう支援するという当社の使命を支えているのが、Cloudflareとのパートナーシップです」と述べています。

現在、Cloudflareのグローバルネットワークは100か国、275都市以上、アジア太平洋地域でも100以上の接続拠点に広がり、セキュリティ、パフォーマンス、信頼性を向上させるソリューションを各地域のユーザーにできる限り近い所から提供しています。北京、シンガポール、シドニー、東京にオフィスを構えるCloudflareは、今後もアジア太平洋地域への投資を続けていきます。また3月には、ブバネーシュワル(インド)、福岡(日本)、カーンプル(インド)、那覇(日本)をはじめ新たに18都市をグローバルネットワークに加えたことを発表しています。

地域での点検とData Localization Suiteについて、詳しくは以下をご覧ください。

Cloudflare(クラウドフレア)について Cloudflare, Inc.(https://www.cloudflare.com/ja-jp/ /@cloudflare)の使命は、より良いインターネットの構築をサポートすることです。Cloudflareのプラットフォームは、ハードウェアやソフトウェアの追加、コードの変更を行うことなく、あらゆるインターネットアプリケーションを保護、高速化します。Cloudflareにより、インターネットプロパティのすべてのトラフィックがインテリジェントなグローバルネットワークを経由してルーティングされ、リクエストを受け取るたびにスマートになります。その結果、パフォーマンスが大幅に向上し、スパムその他の攻撃が減少します。Cloudflareは「アントレプレナー」誌のTop Company Cultures 2018、「Fast Company」誌の2019年版World’s Most Innovative Companiesに選出されました。カリフォルニア州サンフランシスコに本社を置き、テキサス州オースティン、イリノイ州シャンペーン、ニューヨーク州ニューヨーク、カリフォルニア州サンノゼ、ワシントン州シアトル、ワシントンDC、トロント、リスボン、ロンドン、ミュンヘン、パリ、北京、シンガポール、シドニー、東京にオフィスを構えています。

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