Cloudflare、サービスが行き届いていないコミュニティのインターネットアクセスを無料で拡大できるよう支援する「Project Pangea」を開始
Cloudflare、サービスが行き届いていないコミュニティのインターネットアクセスを無料で拡大できるよう支援する「Project Pangea」を開始
ローカルコミュニティのインターネットアクセスに、Cloudflareのグローバルエッジネットワークとセキュリティサービスを無償で提供
ローカルコミュニティのインターネットアクセスに、Cloudflareのグローバルエッジネットワークとセキュリティサービスを無償で提供
セキュリティ、パフォーマンス、信頼性を備えたより高度なインターネットの構築を支援するCloudflare(クラウドフレア)は、サービスが行き届いていない世界中のコミュニティのインターネットアクセスを改善するための新しい取り組みを発表しました。対象となるローカルコミュニティは、「Project Pangea」を通じて、Cloudflareのパフォーマンスおよびセキュリティサービスを無料で使用でき、高額な費用を支払わなくても、より確実かつ安全にグローバルインターネットに接続できます。Cloudflareは、セキュリティとネットワークサービスを提供することで、通信インフラストラクチャを独自に構築しているローカルグループや非営利団体が、通信から教育、経済発展まで適用できる、無料で持続可能な通信方法を見つけられるよう支援します。
現在、世界の人口のほぼ半数がインターネットにアクセスできず、さらに多くの人が貧弱で高価かつ信頼性の低い接続環境の使用を余儀なくされています。多くのコミュニティは、非営利団体に依存するか、ローカルグループを形成して、Wi-Fiアンテナを設置したり、光ファイバーケーブルを敷設したり、独自のネットワークを構築しています。これにより、家庭と企業を結ぶネットワークを街中に構築することができますが、そのネットワークをインターネットに接続するには依然として非常に高い費用がかかります。既存のプロバイダーには、帯域を提供するだけのスケールメリットがなく、あるいは地域の政策や規制によって大都市の市場が優先されているため、多くのコミュニティの人々にとって、帯域幅は利用できないか、高価で手が届かないものになっています。この問題は発展途上国に限ったことではなく、世界中で存在しています。たとえば米国では、大規模な公共投資や民間によるインフラ整備が行われているにもかかわらず、2,100万もの人々が高速接続を利用できていません。そこで、Cloudflareは、あらゆるコミュニティに、パフォーマンス、信頼性、安全性を備えたインターネット体験の機会を提供します。
Cloudflareの共同創設者兼最高経営責任者(CEO)であるマシュー・プリンス(Matthew Prince)は、「安全で信頼性が高く、持続可能なインターネットアクセスは基本的な人権です。残念ながら、多くのコミュニティでは独自のインフラストラクチャを構築するのが精一杯で、ほとんどの場合、高い帯域幅の費用に手が届かないのが現実です。私たちはこうしたコミュニティをできる限り支援したいと考えています。彼らがすでに接続用の回線を設置している場合は、グローバルインターネットに安全にアクセスできる高速回線として、Cloudflareのネットワークを提供したいと考えています」と述べています。
Cloudflareは100か国以上の200以上の都市に拠点を持ち、主要なISPやクラウドサービス、大企業など、 9,500以上のネットワークとグローバルに相互接続しています。これにより、Cloudflareは、インターネットへのアクセスを拡大するための安全で安価な方法を提供することができ、これらのネットワークとともに成長し、その持続性に貢献するとともに、新たなネットワークの立ち上げにも対応することができます。この取り組みへの参加を希望する場合、ネットワークの担当者は、Project Pangeaのサインアップフォームにアクセスして、技術要件の確認し、登録が必要です。
「Project Pangea」を使用すると、コミュニティネットワークの担当者は次のことが可能になります。
- インターネットへの無料オンランプを見つける:対象となるコミュニティはProject Pangeaにサインアップすることで、従来のISPから取り残されたり、多額の料金を請求されたりすることなく、無料で信頼性が高く、高品質の接続を使用することができます。
- すべての人が安全で高性能なネットワークを利用:Project Pangeaはコミュニティに接続性を提供するだけでなく、サイバー攻撃に直面してもネットワークを回復できるCloudflareのセキュリティツールも提供します。Cloudflareネットワークインターコネクト、Magic Transit、Magic Firewallへのアクセスによって、ネットワークはオンライン状態を維持しながら、ユーザーを保護し、高速なインターネット体験を提供します。
- Cloudflareのグローバルインフラストラクチャを活用:Cloudflareのグローバルネットワークは100か国以上、200以上の都市にわたり、世界中の9,500以上のネットワークと相互接続しています。これにより、世界中の人々が最も接続しやすいネットワークの1つになっており、利用者の最も近くにあるデータセンターに接続できるため、より高速で安定した接続が可能になります。
Project Pangeaの参加者
Zenzeleni Networks NPCの最高経営責任者(CEO)であるSol Luca de Tena氏は、「南アフリカの農村部に拠点を置くコミュニティが所有する無線ISPとして、当社はデジタル・エクイティと本当に手頃な価格のインターネットをおすすめしています。そのために、様々なパートナーと協力して、コミュニティ・ネットワークがポジティブな変化を持つメカニズムになるよう支援しています。CloudflareのProject Pangeaは、コミュニティが安価で安全なインターネット接続を得る方法をさらに前進させる機会となるでしょう」と述べています。
HUBS CICのエグゼクティブディレクターであるGordon Hughes氏は、「HUBSは、手頃な技術ソリューションによって信頼性の高い高速インターネットの実現を目標とする、スコットランドのコミュニティネットワーク共同組合です。インターネットインフラストラクチャとサービスを用いて、農村部をつなぐことで、コミュニティの人々にインターネットへのアクセスと環境を提供できます。CloudflareのProject Pangeaによって、コミュニティにとって手頃な価格で信頼性のあるネットワークを簡単に確保できると同時に、安全に保護されているという安心感を容易に得ることができます」と述べています。
AlterMundiの創設者、Nicolás Echániz氏は、「Altermundiは、アルゼンチンの無料コミュニティネットワークの活動家グループとして、市場に置き去りにされている人々の接続環境問題を解決するために努力しています。ネットワークがコミュニティの繁栄に貢献するには、低コストかつハイパフォーマンスであることが不可欠です。これは、多くの地域が直面している接続環境問題の橋渡し役として、私たちがProject Pangeaに注目する理由の1つです」と述べています。
NYC Meshのボランティアネットワーク管理者のZachary Giles氏は、「デジタルデバイドを埋めるためにニューヨーカーとともに活動しているNYC Meshは、米国最大のコミュニティネットワークとして、私たちが接続するコミュニティにより良いサービスを提供するため、Cloudflareと協業できることを楽しみにしています」と述べています。Guifi.net Foundationの会長、Ramon Roca氏は、「guifi.netでは、Cloudflareのようなリーディングカンパニーがコミュニティネットワークエコシステムへ貢献してくださることを歓迎します。Project Pangeaは、特権的な立場から、合理的な方法(小規模の場合は無料、大規模の場合は有料)で、インターネットアクセスにおいて頻繁に起こるブロック要因に対処します。つまり、このプロジェクトは、コミュニティネットワークの歴史におけるマイルストーンになる可能性があると確信しています」と述べています。
業界サポート
インターネットの発展と利用を促進する、世界的な非営利組織であるInternet Societyのインターネット・グロース担当シニア・バイス・プレジデント Jane R. Coffin氏は、「コミュニティが発展し、学校や仕事、機会、そして人々が相互につながるためには、接続性が必要です。2010年以来、私たちは世界中のパートナーと協力して、コミュニティネットワークを拡張し、インターネットを必要とする人々がそれを構築できるように支援してきました。CloudflareのProject Pangeaにより、これらのネットワークの安全性と効率性が高まり、最終的にそれが、よりオープンでグローバルに接続された安全なインターネットの構築に役立つことを期待しています」と述べています。
世界経済フォーラムでガバナンスおよびトラストの責任者を務めるDaniel Dobrygowski氏は、「インターネットへのアクセスは人々の暮らしにおける基本要件であり、信頼できる安全なインターネットサービスはデジタル・トラストの重要な柱です。世界経済フォーラムは、Internet for All構想から新しいエジソン・アライアンスに至るまで、すべてのインターネットへのアクセスを拡大し、サイバーセキュリティ、デジタル・トラスト、テクノロジーが良好なガバナンスといった、公共財に関するグローバルな協力を促進してきました。私たちはCloudflareのProject Pangeaを、より平等で、アクセスしやすく、信頼できるグローバルインターネットの構築に価値ある貢献をしてくれるものとして歓迎します」と述べています。
Mozillaのアフリカ・ムラディ局長、Alice Munyua氏は、「インターネットへのアクセスは、すべての人にとってオープンで、アクセスしやすく、手頃な価格でなければなりません。Mozilla社は、世界中のコミュニティ、特に地方のコミュニティをサポートして、人々がオンラインに接続できるようにすることに取り組んできました。本日、CloudflareのProject Pangeaの発表で、世界中の地域に暮らす人々が手ごろにグローバルなインターネット環境にアクセスできるようになることをとても嬉しく思っています」と述べています。
APCのローカルネットワークイニシアチブの共同リーダーであるCarlos Rey-Moreno氏は、「Association for Progressive Communicationsにおいて、私たちは、つながりたいと願っているのに、その術を持たないコミュニティネットワークのために、それを可能にする環境を創ることに重点を置いています。コミュニティネットワーク運動が直面している課題の1つは、安全で信頼性の高いインターネットのコストが高いことです。Cloudflareがその克服に役立つと私たちは信じています」と述べています。
本リリースに関する詳細に関しては、以下のリソースをご覧ください。
Cloudflare(クラウドフレア)について Cloudflare, Inc.( https://www.cloudflare.com/ja-jp/ / @cloudflare)の使命は、より良いインターネットの構築をサポートすることです。Cloudflareのプラットフォームは、ハードウェアやソフトウェアの追加、コードの変更を行うことなく、あらゆるインターネットアプリケーションを保護、高速化します。Cloudflareにより、インターネットプロパティの全てのトラフィックがインテリジェントなグローバルネットワークを経由してルーティングされ、リクエストを受け取るたびにスマートになります。その結果、パフォーマンスが大幅に向上し、スパムその他の攻撃が減少します。Cloudflareは「アントレプレナー」誌のTop Company Cultures 2018、「Fast Company」誌の2019年版World’s Most Innovative Companiesに選出されました。カリフォルニア州サンフランシスコに本社を置き、テキサス州オースティン、イリノイ州シャンペーン、ワシントン州シアトル、ニューヨーク州ニューヨーク、カリフォルニア州サンノゼ、ワシントンDC、リスボン、ロンドン、ミュンヘン、北京、シンガポール、シドニー、東京に拠点を構えています。
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