Cloudflare、ゼロエミッション・インターネットのための計画を開始

Cloudflareは、グローバルネットワークの効率性を活かして、再生可能エネルギーを利用したインターネット運用を行い、従来の二酸化炭素排出量をすべて削減します。また、多くの組織がアプリケーションやWebサイト、ネットワークにサステナビリティを組み込めるよう、複数のツールを発表しました。

セキュリティ、パフォーマンス、信頼性を備えたより高度なインターネットの構築を支援するCloudflare(クラウドフレア)は、二酸化炭素排出ゼロのインターネットを実現するための支援を行うことを発表しました。Cloudflareは、世界最大級の相互接続ネットワークを100%再生可能エネルギーで運用するだけでなく、同社設立以来、そのグローバルネットワークが排出してきた二酸化炭素を2025年までにすべて除去する予定です。インターネットは、年間約10億トンの温室効果ガス排出の原因となっています。これは世界の航空業界全体が年間で排出する二酸化炭素量に匹敵します。現在、Cloudflareのネットワークを利用するインターネットプロパティはすでにWeb全体の17%を占めており、そこで排出される二酸化炭素量を削減することで、より環境に優しく、持続可能な世界にシームレスに貢献します。

加えて、持続可能なエッジコンピューティングサービスとエネルギー効率に優れた機能をリリースすることで、あらゆる規模の組織が利用できるアプリケーション、Webサイト、ネットワークにサステナビリティを組み込めるようにします。Cloudflareを利用するユーザーは、Cloudflare WorkersのGreen Computeを利用することで、再生可能エネルギーを利用したデータセンターを経由したインテリジェントなトラフィックを使用可能になりました。また、カーボンインパクトレポートでインターネットの平均値と比較して、個々のフットプリントとクラウドフレアのネットワークによる節約分を理解し、定量化することもできます。さらに、Cloudflare PagesでWebサイトをデプロイしている組織は、自動的に再生可能エネルギーを使うことになるため、Green Web Foundationによるグリーン認証を受けた認証済みバッジが表示されます。

Cloudflareの共同創設者兼最高経営責任者(CEO)であるマシュー・プリンス(Matthew Prince)は、「インターネットの使用率はここ数年で急増し、当社のネットワークでも80%以上の成長率が見られ、そのスピードが落ちる気配はありません。しかし、私たちがインターネット検索をしたり、オンライン注文をしたり、ビデオ通話をするたびに、インターネットが使用している、データセンター、サーバー、そのほかのインフラストラクチャは環境に影響を与えているのです。当社は、インターネットをクリーンスレート(何もない白紙の状態)にして、安全で高速かつ信頼性を維持したままで、グリーンエネルギーを使って簡単にアプリケーションを作成、構築、実行できる未来を築き上げていきたいと考えています」と述べています。

インターネット使用率の増加にともない、オンラインサービスを提供するために必要なエネルギー量も増加しています。インターネットのインフラストラクチャに電力が供給されることで、遠く離れたサーバーにあるコンテンツが移動して、ネットワークを通過し、ユーザーのデバイスに到達するからです。クラウドプラットフォームを使ってサービスやドキュメントを通信することでより、インターネットを使った各プロパティが気候に与える影響を軽減することが可能です。現在、すべての組織は、アプリケーションや企業ネットワークのセキュリティやスピード、信頼性を損なうことなく、サプライチェーンの二酸化炭素排出量を削減するための知見や方法、管理を必要としています。

Cloudflareは、環境に配慮したソリューションを通して、ユーザーに以下のようなシームレスなサステナビリティへの貢献方法を提供します。

  • 再生可能エネルギーでコンピューティングを実行:企業や開発者は、Cloudflare WorkersのGreen Computeを利用することで、再生可能エネルギーを利用したデータセンターを経由したインテリジェントなトラフィックが使用可能になり、気候変動対策に貢献することができます。
  • Cloudflareのネットワークから個々のフットプリントと二酸化炭素削減量を定量化:Cloudflareを利用する何百万ものユーザーは、Cloudflareサービスを利用した場合、インターネット平均と比較してどれほどの二酸化炭素削減ができるかを簡単に追跡・確認できます。カーボンインパクトレポートでは、すべてのユーザーが、Cloudflareのネットワークを利用したそれぞれのフットプリントに応じて蓄積されたデータを確認し、レポートを作成したり、サステナビリティに関する目標を設定したりすることができます。さらに、カーボンインパクトを削減するために何を実行するべきかの推奨事項の確認もできます。
  • デフォルトでWebサイトにグリーン認証を付与Green Web Foundationとパートナーシップを結んだCloudflare Pagesを使用すると、すべてのWebサイトは100%再生可能エネルギーで運用されていることになります。企業や開発者は、認証されたグリーンWebページをデフォルトでデプロイし、認証済みバッジを表示することも選択可能です。
  • 検索エンジンによる不要なウェブインデックス作成エネルギーを削減:Webページでコンテンツ変更が発生した場合、Cloudflareは検索エンジンに通知を送り、不要なクロールやエネルギーを排除します。このオプションは、将来的にすべてのCloudflareのユーザーに提供され、検索エンジンにまつわるリソースの浪費を抑制しながら、最新のインデックスを維持できるようになります。

設立以来、Cloudflareのネットワークでは、効率性を最も重視してきました。従来のモデルが、あるアクティビティを世界の反対側にあるデータセンターまで転送するのとは対照的に、Cloudflareの各データセンターは、完全なセキュリティ、パフォーマンス、信頼性を提供し、ロケーションに応じてユーザーにインテリジェントなサービスを提供しています。現在、200以上の都市に広がり、インターネット接続人口の多くが数ミリ秒圏内に存在しているCloudflareのネットワークエッジと包括的なサービスの組み合わせが、最適なスピードとセキュリティを提供しながら、転送にかかるエネルギーをも削減します。Cloudflareは、ネットワークの最適な効率化に繰り返し取り組んでおり、Arm®Neoverse™ベースのプロセッサーをエッジサーバーにデプロイすることで、1ワット当たりのリクエスト数を50%以上改善してきました。現在は、再生可能エネルギーを利用したエッジ・コンピューティングや、サステナビリティの構築と拡張を目的としたサービスにより、効率性をさらに高めています。 Armのシニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャー兼インフラストラクチャLOBのChris Bergey氏は、「この業界は現在、持続可能な方法でクラウド・コンピューティングに対する需要急増に対応できるかどうかの大きな局面に立っています。エネルギー効率は、ArmのDNAの一部であり、Cloudflareが巨大なグローバル ネットワークの全体的な効率性を構築し、それを優先する中で、Neoverseのワットごとのパフォーマンスの利点を活用してくれていることを喜ばしく思います」と述べています。

Green Web Foundationの共同ディレクターを務めるChris Adam氏は、「Cloudflareによる気候変動に関する情報開示とコミットメントは、同社のネットワークをどれだけのトラフィックが通過するかということを考慮すると、とても心強く感じます。すべてのプロバイダーは、自社サービスが環境に与える影響を説明する際に、少なくともこのような透明性を保つべきだと思います。WebサイトのホスティングにCDNを利用するユーザーが増えていますが、グリーンCDNを利用していないために、サイトがグリーン認証されなくなって困惑しているケースがよく見受けられます。ユーザーにとって、持続可能な選択肢が増えたことは喜ばしいことであり、またこれは独立機関によって検証されたものでもあります」と述べています。

Cloudflareのサステナビリティに関する取り組みについては、以下のリソースをご覧ください。

Cloudflare(クラウドフレア)について Cloudflare, Inc.( https://www.cloudflare.com/ja-jp/ / @cloudflare)の使命は、より良いインターネットの構築をサポートすることです。Cloudflareのプラットフォームは、ハードウェアやソフトウェアの追加、コードの変更を行うことなく、あらゆるインターネットアプリケーションを保護、高速化します。Cloudflareにより、インターネットプロパティの全てのトラフィックがインテリジェントなグローバルネットワークを経由してルーティングされ、リクエストを受け取るたびにスマートになります。その結果、パフォーマンスが大幅に向上し、スパムその他の攻撃が減少します。Cloudflareは「アントレプレナー」誌のTop Company Cultures 2018、「Fast Company」誌の2019年版World’s Most Innovative Companiesに選出されました。カリフォルニア州サンフランシスコに本社を置き、テキサス州オースティン、イリノイ州シャンペーン、ワシントン州シアトル、ニューヨーク州ニューヨーク、カリフォルニア州サンノゼ、ワシントンDC、リスボン、ロンドン、ミュンヘン、北京、シンガポール、シドニー、東京に拠点を構えています。

将来予想に関する記述 本プレスリリースには、将来予想に関する記述(1933年米国証券法第27A条または1934年米国証券取引所法21E条(いずれもその後の改正を含む)に該当する)があり、重大なリスクおよび不確定要因を含んでいます。将来予想に関する記述は、「可能性があります」、「つもりです」、「はずです」、「見込まれます」、「可能性を探ります」、「する予定です」、「予想します」、「かもしれません」、「思っています」、「目標とします」、「見積ります」、「考えます」、「推測します」、「予測します」、「潜在的」、「引き続き」、またはその否定表現もしくはそのほかの同様の用語、あるいは期待、戦略、計画、または意向に関する表現により識別することができます。しかし、すべての将来予想に関する記述にこうした語句が含まれているわけではありません。本プレスリリースで明示または暗示されている将来予想に関する記述には、ネットワークによる再生可能エネルギーの使用、過去のネットワークの炭素排出量の排除、当社製品の再生可能なエッジコンピューティングサービスおよびエネルギー効率の高い機能の開発に関する当社の計画と目的、Cloudflare WorkersのGreen Compute、カーボンインパクトダッシュボード、Cloudflare Pages、検索エンジンのインデキシング、当社の他製品およびテクノロジー、Cloudflare WorkersのGreen Computeで期待される機能性とパフォーマンス、当社のカーボンインパクトダッシュボード、Cloudflare Pages、検索エンジンのインデキシング、当社の他製品とテクノロジーを使うことでお客様が得るメリット、当社の技術開発、将来の運用、成長、イニシアチブ、または当社CEOや他者による戦略およびコメントを含みますが、これらに限定されません。2021年5月7日に米国証券取引委員会(SEC)に提出されたフォーム10-Qに関する年次報告書およびSECに随時提出するほかの文書に含まれる(ただしこれらに限定されない)様々なリスク要因により、当社の実際の結果が、将来予想に関する記述にて明示または黙示した結果と大きく異なる可能性があります。

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