世界中の100万店以上のオンラインショップにとって、Shopifyはビジネスを牽引する駆動力です。対消費者のショッピング体験からバックエンドのロジスティックスまですべてを提供するShopifyのプラットフォームは、2016年~2018年だけで 1,830億ドル 以上の経済活動を支えたとGlobal Economic Impactは報じています。オンラインショッピングをする人なら誰しも、おそらくShopify加盟店のショップで購入した経験があるでしょう。だからこそ、カナダに本拠地を置くこの企業には400億ドル以上の価値があるのです。
オンライン小売の激しい競争を考えると、Shopifyの成功は驚くべきものです。オンライン小売業では、消費者のショッピング体験が基準以下になると、直接、収益損失と消費意欲の低下につなが ります。さらに問題なのは、一回タップするだけで競合する他のショップに移ることができる点です。
そのため、Shopifyは自社プラットフォームが100万もの加盟店に対してクラス最高のパフォーマンス、セキュリティ、信頼性を提供するよう徹底しています。こうしたオンラインストアは世界175か国で運営され、その多くが海外の顧客に商品を提供しています。Shopifyは世界中で通用する堅牢なソリューションを必要としています。
Cloudflareの違い
エンジニア主導の文化を持つShopifyには、どんなネットワークパケットでも最適化できるパフォーマンスとセキュリティの達人たちがあふれていますが、社内ですべて行うことが理にかなわない場合もあります。独自のグローバル分散型ネットワークフットプリントを構築するとなった場合、インフラストラクチャ、専門知識に多額の投資が必要となり、時間もかかります。それなら、世界中の200都市に広がるCloudflareのグローバルネットワークに参加した方が良いとShopifyは考えました。
この決定は、パフォーマンス上の大きな利点となりました。なぜなら現在、Cloudflareのネットワークは、先進国におけるインターネット人口の99%に100ミリ秒(まばたき一回より短い時間)で到達できるからです。Cloudflareのグローバルフットプリント全体にエッジを広げることで、Shopifyは加盟店がお客様により速いショッピング体験を提供し、プラットフォーム全体で売上を増加できるようにしました。
Cloudflareの負荷分散を用いることで、Shopifyは配信元サーバー間でどのようにトラフィックを分散するかをきめ細かく制御でき、こうしたネッ トワークエッジにおける決定からパフォーマンスや正確性における大きなメリットを得ています。
Shopifyの中核的な価値提案の1つとして、使いやすさがあります。そのため、加盟店に負担をかけることなく、こうしたメリットを提供することが重要なのです。Cloudflareを利用してIPブロックを送信すると、Shopifyは加盟店に対して、DNS設定を変更するよう依頼する必要がなくなり、高速でさらに信頼できるパフォーマンスを提供できるようになりました。
ShopifyのCloudflareへの移行は、決して簡単な作業ではありませんでした。プラットフォームにある100万超のビジネスに支障をきたすことなく、シームレスに作業を進めなければならなかったからです。中には、独自の設定上の課題がある加盟店もあります。CloudflareのチームとShopifyのチームは、移行がスムーズに進むように緊密に連携し、100万以上のドメインとセキュリティ証明書をオンボーディングし、いかなる変更も迅速に戻すことができるように予防措置を講じました。最終的に、移行は完璧に成し遂げられました。
ブラックフライデー:世界中で一番お金が動く日
Shopifyのプラットフォームは毎日、膨大なトラフィックと売上を管理しています。しかし、そうした日々の需要は11月の需要に比べれば大したことはありません。毎年11月は、ブラックフライデーからサイバーマンデーまでの週末に販売されるお買い得商品を狙って消費者が押し寄せるからです。 今年は、Shopify加盟店全体の総売上高が2018年の18億ドル強 から2019年にはなんと29億ドル強と、60%超の急増を見せました。Shopifyのプラットフォームで2550万人を超える消費者が買い物をした結果、ピーク時の販売トラフィックは1分あたり150万ドルを達成しました。これは前年のピーク時に記録した毎分87万ドルの約2倍です。
さらに印象的なのは、こうしたお客様がますますグローバルになり、流通が常に動いているという点です。ブラックフライデーは世界的な恒例行事となったようで、Shopifyのオンラインストア全体で購入された商品の19%が国境を越えて出荷されました。この週末の売上の69%が電話やタブレットからの注文でしたが、電話やタブレットは最適とは言い難いネットワーク条件で使用されることが多く、Cloudflareが管理するネットワークエッジにおけるShopifyのグローバルなプレゼンス(存在感)とパフォーマンスの重要性を改めて際立たせました。