Karma Insuranceは、Cloudflareのネットワークを利用して高いパフォーマンスとオンラインセキュリティを実現することで、カナダの保険市場に新風を吹かせる準備をしています。Karma Insuranceは、カナダのケベックに拠点を置くInsurTechスタートアップです。保険を購入するプロセスは簡単で透明性のあるものであるべきだという固い信念を持って設立されました。その使命を達成するために、Karma Insuranceは、カナダ国民が保険ブローカーと対面で会うことなく生命保険を購入できるようにする一方で、フルサービスのブローカーと同じようにアドバイスとサポートを提供するオンラインプラットフォームを構築しました。
Karma Insuranceの課題:高いパフォーマンスを維持して顧客データを保護する
どのスタートアップ企業もそうですが、リソースは無制限ではありません。テクノロジーに精通したKarma Insuranceは、インフラストラクチャをデプロイするための複雑な戦略を立てました。しかし、そのプランを実 行するのに必要なリソースを割り当てたら、コアビジネスの開発に必要なリソースが足りなくなってしまうことにすぐに気付きました。そこで、代替のソリューションが必要になりました。Karma InsuranceのCTO、代表取締役、共同創業者であるMartin Bailey氏は次のように説明しています。「当社の要件は、カナダのデータセンター、DNSSEC、厳格なSSL、IPv6、HTTP/2、認証済みオリジンプル、透過型ファイアウォール、カスタマイズ可能なキャッシングでした」
Karma Insuranceにとってのソリューション:カナダでプレゼンスを確立している単一ベンダーによる高度なソリューション
Karma insuranceは、Webのパフォーマンスとセキュリティの向上においてカナダでプレゼンスを確立している単一ベンダーによるソリューションを探していました。「Amazon AWS、Microsoft Azure、Sucuri、Incapsulaを検討しました」とBailey氏は言います。「昨年の時点で、そのいずれのサービスもカナダにて強いプレゼンスを確立していませんでした。現在もほとんどは1つの都市に限定されています。こうしたベンダーは、DNSSEC管理と透過型プロキシのシームレスな統合がない、純粋なCDNまたは純粋なWAFに照準を当てています」しかし、Cloudflareは、そうしたニーズを満たしました。
Cloudflareのセキュリティスイートにより、Karma Insuranceは安心感を得て、規制準拠を達成できました。Bailey氏は次のように説明しています。「保険ブローカーとして、弊社データへの不正アクセス防止に十分な予防措置を講じていることを証明しなくてはなりません。Cloudflareを当社のプライベートクラウドの単一ユーザーにすることで、さまざまな経路 からの脅威を排除して、セキュリティを大幅に簡素化することができました」また、Cloudflareのデータセンターはモントリオール、トロント、バンクーバーにあり、規制上の優位性を提供しました。「当社のお客様はデータが1つの行政区域に留まることに本当に感謝しますし、当社は規制準拠を達成できます」とBailey氏は言います。
パフォーマンス面では、Karma InsuranceはCloudflareに切り替えた直後に向上していることに気付きました。Bailey氏は次のように説明しています。「米国における当社にとっての最大の競合相手のサイトでは、スライダーを移動させると最大5秒のAPI遅延が発生します。当社の引用APIをキャッシュ可能なものにするために慎重に設計することで、エッジにあるCloudflare CDNはレイテンシーを20ミリ秒台に低減することができます。それによってユーザー体験は大幅に向上します。初期の頃のテスターは、情報が瞬時に表示されるため、本当に実データなのか繰り返し聞いてきました。
Karma InsuranceのWebサイト上のこうしたスライダーは、複数の保険会社から実データを取得しているにもかかわらず、瞬時に読み込まれるように見えます。
Bailey氏は次のように結論付けています。「Cloudflareは、当社の技術要件をすべて満たしました。急成長にも対応できる余地を残して、ソリューションをユーザーフレンドリーなパッケージにしてくれました」